2016-04-21 第190回国会 参議院 内閣委員会 第12号
先ほど私がオムソーリということを申し上げた哲学なんですが、悲しみの分かち合いということなんです。人生には喜びも多いけれども、それ以上に苦しいこと、つらいこともある。子育てとか介護は喜びも多い、でも大変なことも多いんです。その大変なことをどれだけみんなが分かち合えるかというこの哲学を醸成せずに家族関係給付費の何%という議論はできないんではないかというふうに考えております。
先ほど私がオムソーリということを申し上げた哲学なんですが、悲しみの分かち合いということなんです。人生には喜びも多いけれども、それ以上に苦しいこと、つらいこともある。子育てとか介護は喜びも多い、でも大変なことも多いんです。その大変なことをどれだけみんなが分かち合えるかというこの哲学を醸成せずに家族関係給付費の何%という議論はできないんではないかというふうに考えております。
例えばスウェーデンでオムソーリというのがありまして、支え支えられてお互いさまという考え方。ですから、特に支える方に喜びが多いという哲学があるということは考えられると思います。 その哲学を醸成するために一つの、今度は制度のお話になりますけど、先般、二〇一二年に税と社会保障の一体改革をしてくださった。
スウェーデンのオムソーリという言葉です。スウェーデンは社会福祉が行き渡っています。なぜ行き渡っているのか。もちろん、高負担だから高福祉ができると言われます。そのとおりかもしれませんが、もっと深い哲学を持っている。これは、人生には喜びも多いけれども、それと同じくらい、それ以上に悲しみもあるんだ、悲しみを分かち合ってこそ人々は幸せになれるということです。
オムソーリという言葉で象徴されるんですけれども、悲しみの分かち合い。これを今回利用させていただいて、痛みの分かち合いをしようよと。天災、自然災害が運、不運で左右されてしまうのではちょっと違う、やはり今回苦しんでいる人たちに、百万ですけれども、市から、議会の了承を得て百万出すことに決めましたけれども、やはりそれはあってしかるべきじゃないかなと思っています。
スウェーデンの社会保障の理念に関して東大の神野先生がよく御紹介くださっていますが、オムソーリーという考え方がスウェーデンでは基本となっている。オムソーリーは悲しみの分かち合いというふうに伺っております。子育ては喜びも大きいものですが、一方で苦労も少なくない。子育ての苦楽を分かち合う理念と仕組みづくりが急がれているというふうに考えます。
神野先生なんかがおっしゃいましたラーゴムとオムソーリーという、程々に悲しみを分かち合う社会というところが一つのキーワードだというふうにおっしゃっておりましたけれども、そんなところも一つのテーマとして考えられるのかなというふうには思いました。
もう一つの言葉は、オムソーリーという言葉です。オムソーリーという言葉は社会サービスという意味です。ソーシャルサービスと英訳されております。ソーシャルサービスというのは、日本の社会福祉よりもやや、ずっと広い概念と言った方がいいでしょうか、教育、福祉、医療、すべての社会サービスを含んでいます。このオムソーリーという言葉の意味は、悲しみを分かち合うことという意味です。